HIROさんという天然ビジョナリストについてHR系オタクが考えてみる。
LDHとの出会いは突然に。
確定申告も終わってウハウハしております、こんばんは。今日は最近調べていたことを少し自分の考察も加えながら書いてみたいと思います。
LDHについて。そう、今日はLDHについて書いてみようと思うんです。え、私が?そう、私がです…。
ドルオタやってますけど、自分の推してるグループ以外のことはめちゃくちゃ疎い私。
- USAさんはウサさんと呼ぶのを知ったのは5日前
- 「岩ちゃんと呼ばれている方はハイローに出てますか?」「主役級です!」とツッコまれる
- 関口メンディーさんの名前と顔が一致した瞬間は辻本さんが綱引きでふっとばされた人だと知った時
くらいの感じです。正直、今もそんなに顔と名前が一致してる訳じゃないんです。ないんですけど、この2週間で、LDHに関わる本を2冊、特集されてる雑誌を2冊読破し、おととい、22時から4時間かけて、プリジェネ一気に観るくらいには興味津々なんです…!
きっかけは、このインタビューでした。
たまたまフォロワーさんがこの記事をRTしてて、なんとなく読んでみたんです。そしたらこの佐野さんのインタビューのまーーーー素晴らしいこと。
世間さまのEXILE系のイメージは汗に筋肉、レモンサワーに男、というのが強いと思います。実際そうなんですけど(笑い)。硬派とは真逆の作品ですが、ウチの組織の強みを生かしながら今までとは違った客層に刺していくというか、新しいエンターテインメントにつなげる意図があると思っています。自分は『LDHもこういった作品に挑戦する時代になったのか』とポジティブに捉えています
とか、
今回ジェネから僕と片寄(涼太)君、メンディー君が参加していますが、グループを代表してHIROさんに任せられた部分もあり、まぁ出向みたいなものです。
とか、
いろんなプロジェクトに関わって盛り上げていくことは、個人にもグループにもつながって最終的には組織に返るはず。HIROさんがLDHでやっていることはごく一般的な企業と変わらないと思います
もうなんか日経新聞とかに載ってるどかんと一発当てたプロダクトのエース社員にインタビューした記事ですとか言われても不思議じゃない。
若干23歳の、しかも華やかな世界の第一線で活躍するような人が発言できるってなんなんだろう…?!って思ってたら、HIROさんの手腕によるものらしい、っていうか彼だけじゃなくLDH所属のメンバーはこんな回答結構する、という話を聞いて、俄然興味を持ったんですね。こんなにしっかり者に育てる(または集まる)組織を創ったHIROさんって何者なんだと。どういう軌跡でこんな発言できる人を量産できる(または採用できる)んだと、むしろ経営者としてのHIROさんについて調べたいと思うようになりました。
題名にも書きましたが、社会人になって以来、ずっとHR領域で仕事をしてたり、その領域から組織にアドバイスさせて頂く機会もあって、組織論とか組織戦略が興味領域なんですね。なので、今回はLDHミリしらのHR系オタクの視点で、HIROさんがいかに凄いか、書いてみようと思っています。
Bボーイサラリーマンとビビリは誰に向けて書かれたのか。
HIROさんに興味を持ったので、読み始めたのはこの2冊です。
一冊目のBボーイサラリーマンは2005年1月に発売されています。多分、EXILEとして武道館ライブを成功させ、会社を設立してさぁここから、っていう時の、HIROさんの所信表明なのかな、と思ってます。誰に、っていうよりは世間に宣戦布告、というか。パフォーマーとしても活躍してる自分が社長になって、経営も回す、その異端児感を含め、これが俺だ、俺たちだという宣戦布告。そういう一冊なんだろうな、と。なんか、一時期ベンチャーの経営者が自伝みたいな本出すの流行ってた時期ありましたよね。その中の一冊かな、みたいな。ガムシャラに走ってきたHIROさんが経営者という視点から、再度ビジョンを掲げてやってくぞ、と決めたタイミングだったのかなぁ、とか思ったり。
対してビビリは、2014年6月に発売されました。ウィキペディアで見ると、第四章が始まったタイミングです。
Bボーイサラリーマンとビビリを読んでみての私の勝手な考察なんですが、ビビリは上記のオーディションのようにLDHに入ることを夢見る少年少女達に向けて書かれたものなのでは…?と思ってるんですよね。
超ざっくり計算ですけど、Bボーイサラリーマンの文字数はおそらく9,6万字程度。新書の目安って確か12万から15万字くらいだと思うので、Bボーイサラリーマンも量としては少なめ。ビビリはページ数としては多くなっているんですが、12万字くらいのボリュームかと思いきや、太字も多いし、写真も要所要所に入っているので、文字数でいうと、どちらも10万字くらいなのかなぁという印象です。どちらも読みやすいんですが、ビビリは更に読みやすい。大事な所をちゃんと太字にしてくれているので、読書が苦手な人も太字なぞるだけでHIROさんが大事にしているところはわかる仕組みになっている。
オーディションというファンを巻き込んだ成長過程を外から見ている次世代に向けて書いてるんじゃないか。そう思わずにはいられないんですよね。新卒採用とかする時に作るパンフレットとかウェブサイトみたいな。フィルタリングをかける一つの装置として、ビビリは、存在してるのではないか、そんな気がしました。
Bボーイサラリーマンはチームが創られる軌跡を語るのに比べ、ビビリは行動指針というか、どう在りたいか、どう在るべきかに言及してるんですよね。いつかこの考察をまとめようと思ってメモしていたので、いくつかtwitterを引用します。(タグとかは気にしないでくださいw)そして今は行動指針について言及している引用を優先するので時系列は前後しますこと、ご了承ください。
「スケジュールを自分のものにできるかどうかで人生が決まる。それくらいの覚悟で、スケジュール帳とにらめっこした方がいいという話を、所属の若い子たちによくする。」(ビビリp.124)
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
これを若いうちに教えてもらえるって凄いな…そら当事者意識も芽生えるわ…#HIROさん考察
「大切なのは本を読むかどうかということより、いつも自分の頭で考えることだと思う。本をたくさん読んでいても、大切なときに的確な判断ができなかったら意味はない。」(ビビリp.151) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
「現在と過去と未来を考え、今いる自分の環境や状況を客観的に把握すること。その中でも、過去に好奇心を持つことが何かのヒントにつながると僕は思っている。」(ビビリp.173) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
「下から目線だと、人間性がよく見える。信頼や絆がない関係なのに、相手に対してやたら偉そうな態度を取る人は、横で見ていても見苦しい。」(ビビリp.210) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
「ライブ会場で感動を合作するという経験を通じて、僕らがファンのみなさんに育てられていくように、いつも言ってしまうけれど僕らもファンのみなさんの人生のパートナーになりたいと、心から思う。」(ビビリp.226) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌓 (@moatjiang88) 2019年3月9日
「芸能界」ではなく、「LDH」に入りたい人はどんな人か。その人に何を伝えたらいいか。そういうことを意識して書いているような気がしてならないんですよね。トップであるHIROさんにここまではっきりと評価軸を提示してもらえたら、プレーヤーを選ぶ人事も、現場で指導する育成係も、やること見えやすいし、フィードバックもしやすいだろうなと思うんです。経営戦略として、どこに向かうかと同じくらい、誰と向かうかって大事だと思うんですけど、少なくても、誰と向かうかがこの本を読めばわかると思います。そしてこの本の中でHIROさんは行動指針だけでなく、どこに向かうか、も提示しています。
「自分でも、テレビで観ると14人はやっぱり多いなあと思うこともある。けれど、それは僕らの夢を実現するためには、どうしても避けて通れない道だった。僕らのエンタテインメントのコアは、あくまでライブなのだ。」(ビビリp.104) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
「EXILEというチームは、これからも変化していく。その変化の仕方に、大きく分けてふたつの手法があるということだ。徹底的な情報公開を基本にするオーディションか、それとも秘密裏に侵進行するサプライズか。そのときによって、最適な変化の方法を僕らは選ぶつもりだ。」(ビビリp.113) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
誰と向かうか、だけでなく、どう向かうか、どこをKPIと捉えるか。この本を読んで一緒にここに向かいたいと思う次世代の子たちが集まるとしたら。共通認識を持ったうえでLDHの門戸を開こうとしくれている人がどんどん増えていくとしたら。組織運営として最高にやりやすそう…!そしてこれらの言葉を実践して組織を創っていくと、組織がどう成功していくか。それがLDHの軌跡であり、HIROさんのビジョナリー経営の軌跡なんだろうと思うのです。
コンセプチュアルなグループはあっても、ここまでビジョナリーなエンタメ事務所は他に類を見ないのではないか。そういう視点を持ってもう一度佐野さんのインタビューを読むと、更にHIROさんの凄さを垣間見ることができますよね…凄い人だ…。
この後、更に情報を得るべく、2冊の雑誌を買いました。
これはHIROさんはもちろん経営層やメンバーのインタビューも載っていて、更にLDHの層の厚さを思い知ることになります。
「確かに創設メンバーは僕だけですが、そこにはこだわっていなくて、それよりもいまあるべき姿をいちばんに考え、常に最前線で走っていくことのほうが大切。」(pen455号p.36)アツシさんのインタビュー。これを創設メンバーが言えるのやっぱ凄いね。#HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月10日
「後輩や世の中の子どもたちに対して、『僕はダンスを通じて夢を叶えたけど、君はどうしたい?』というコミュニケーションを常にとっていきたい。それを叶えたり、幸せになれたら僕は幸せ。」(pen455号p.58)TETSUYAさんと原監督対談から。っていうか早稲田の院卒業してんだ…!#HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月10日
「当時はパフォーマーとしての活動が多かったので、もしダンスがうまい新メンバーが現れたら、自分よりももっとEXILEに貢献できるのかもしれない。そういう危機感を感じていました。」(pen455号p.63)SHOKICHIさんインタビュー。貢献度合いに危機感を感じる… #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月10日
「パフォーマーとして責任があるので、公の場では少し自分を抑えているかもしれません。僕たちがいま生きるのは、不確かな世界。思いもよらない波に足をすくわれない強さをしっかりともちたいんです」(pen455号p.69)岩田さんインタビュー。この人凄い有名よね?絶頂期にこれ言うの…?#HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月10日
…こういう言葉が出てくる強さね…。岩田さんってコブラなんでしょ?!(ミリしらで本当にごめんなさい)飛ぶ鳥ゴリゴリ落とす勢いの彼からこういう言葉が出てくるってなんなの…?!でも、雑誌を読んでいくとそれも納得。企業人もびっくりするようなメンバーが参加する会議があるんですね。徹底した情報開示だけでなく、それについて言及する機会があり、それについてのレスポンスもある。そら当事者意識も強くなるし、自分の立ち位置がどこか、組織がどこに向かってるか、みたいな視点になるよねと思います。強いよ、この組織強い…。
HIROさんのように、パフォーマーとしていろんな景色を見た上で、背中を見せ続けてくれるトップであるという状況は確かに稀有だと思います。でも、ここまでビジョンを提示して、それに向けて戦略戦術をメンバーに伝える(しかもメンバーが代弁できるくらいのレベルで)ことができたグループ、というか組織が今まであったんかな…?と思うんですよね。
自分が今望んでいるキャリア(路線?)でなくても、その先にある未来が見えているから今を頑張れる。そんな組織で戦えるってなんて幸せなんだろう…。そしてなんで他の事務所とかではそれがあまり実現されてないんだろう…。そんなことを思って遠い目をしておりました…。圧倒的すぎるぜLDH…。
そして私がHIROさんを天然ビジョナリストと書いたのはこの一文を読んだからです。
「大切なのは本を読むかどうかということより、いつも自分の頭で考えることだと思う。本をたくさん読んでいても、大切なときに的確な判断ができなかったら意味はない。」(ビビリp.151) #HIROさん考察
— そばこ(‾᷅👄‾᷄)🌤️ (@moatjiang88) 2019年3月9日
…ここまでロジカルな経営戦略がありながら本はあまり読まない…?!震える…。本能がセオリーを超える瞬間があるんですね。末恐ろしや…。
さぁ、そんな私。今、一度思いっきりLDHの戦略に乗っかってみようと思っております。プリレジェのドラマ版は制覇したので、来週から始まる映画版も観に行ってみようと思っています。王子が大渋滞の中、私がカッコいいなと思ったのがスタダ所属の俳優さんだったことは内緒で!内緒で!!
完全に部外者だった状況でLDHに出会った私。まさか映画版をこんなに心待ちしているとは。人生って何があるかわからないですねぇ……。
映画「PRINCE OF LEGEND」王子が7ならべで大渋滞(前編)