そばこもぐもぐ。

雑食の雑文です。

マダミス20作品くらいやってみたら自分の趣味嗜好がわかってきた話。

つれづれ書く。

アモアスにハマって、そこからゲーム垢作って、最近はマダミスにハマっている。マダミスは、マーダーミステリーの略で、要は「主に殺人だけど、なんやかんや事件が起きて、その事件が起きた世界線にいる登場人物たちが、目的や役割を持って物語を紡いでいく」というもの。

本当にビビる程作品数があっていくらやってもオススメシナリオが出てくる。やればやるほどやりたいシナリオが増えるという謎の沼。

もう一つ、マダミスにはネタバレ厳禁というルールがある。なぜならマダミスは進行や結末を知ってしまうと「そのシナリオの世界を楽しむ」という目的が無意味になってしまうから。正解がないぶん、それぞれの台詞や思考が唯一無二であり、だからこそ安易に通過したシナリオの話をすることもできない。

だからこそ、シナリオの選出も「あれ、とにかくいいよ!」ってなりがちだし、そのくらいじゃないと上記の線引きを踏み込んでしまうのでそれでいい。

…それでいいんだけど、せっかく自分の趣味嗜好が見えてきたから明文化しておくことで例えばオススメされるシナリオについて「こういうの苦手なんです」とか「こういうの大好物なんです」とかが言えるとシナリオのミスマッチが減るのかな、と思った次第。その整理も含めて、つれづれ書く。(伏線回収)

 

好きなシナリオ。

  • 北十字星線には死神がいる
  • アンノウン
  • ゆっくりと苦しみをもって

この3つが特に好き。でも、それぞれのいいところを書いちゃうとそれこそネタバレになるので詳細は省く。本エントリでは、これらのシナリオの共通点を抽象化することを試みたい。

 

ごちゃごちゃ考えてみたけど、

  1. その世界にはその世界のルールがあり、
  2. そのルールはHO*1に書かれていて、
  3. 到達できるかは未知だが、到達できるだけの情報は、テーブルに置かれている(または進行によって置かれていき、推理発表までには情報が揃う機会がある)

シナリオが好き。これに尽きる。

マダミスは基本PL*2によって目標があったり、犯人は嘘をついて自分が犯人でないように装うので、情報が揃わない可能性は多いんだけども、少なくても情報が揃う可能性(たとえそれが運ゲーだとしても)がシナリオの構成に残されていて欲しい。「犯人が隠したら出てこなくなってしまう情報があり、その情報は他のPLが情報を出し合ったとしても辿り着けない」みたいなことがわかるとモヤァってなる。どないせーっちゅうねん状態。ただ、そうなる時って往々にしてシナリオ上エモさを演出するためにもそうならざるを得ないみたいなこともあって、多分それが好きな人もいるというか、優先順位として「なんかちょっと疑問に思うことあれど、この世界観なら全然あり」って人もいると思うと、好き嫌いの話であって良し悪しじゃないんだろうなと思う。

私はそれに気づいちゃうとエモさも激減するタイプなので、そういうシナリオが合ってない、ということに尽きるんだろうな、と。

 

じゃあガッチガチの推理シナリオじゃないと納得しないのかっていうとそうじゃなくて、マダミスって演じる人がHOを読み込んだうえで意思決定して言葉を紡いでいくので、どう物語が転んでいくかわからないのが面白さだと思うんだけども、その中で物語を成立させるのが、各シナリオに設けられている制約(ルールも含む)であり、HOだと個人的には思っていて。制約がなくて余白だらけで、PLが好きに動いても、行き着いた結末に矛盾が生じなければ全然OKだし、制約ありまくりでも、その制約が世界観と矛盾しなければ全然楽しめると思ってる。でも、その逆だと、ずっとそのモヤモヤに頭が引っ張られて物語が入ってこなくなっちゃうんだよな……。頭固いわぁ……。

 

好きなシナリオはそこらへんがすごくバランス良い印象で、読み込めば読み込むほど、意味がわかったり、解釈が広がったりして、結果、余白への妄想が膨らむところがよきですね……。

とここまで書いて、考察系オタクの性かもしれないなぁと思うなど…やっぱり癖からは抜け出せないのかもしれない………。

*1:ハンドアウト=シナリオを進めるための事前情報。主にキャラクター紹介のことを指すけど、ここにシナリオの世界のルールや目標などが書かれていて、これを手がかりに物語を進めていく

*2:プレイヤーのこと